«  2017年9月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
2017年9月26日

dentalhygienist.jpg
先日、当院の歯科衛生士に以前から勧めていたフリーランスの歯科衛生士が主宰する勉強会に参加してもらいました。その中でこんな話になったそうです。

歯が悪くなる本当の原因とは?

歯科衛生士の勉強会ですから、口腔衛生について語られるのかと思いきや、その答えは「力のコントロールが出来ていないことにある」と仰ったそうです。驚きました。

当院でも10年以上前から言っていることです。
お口の中に問題が生じる原因は2つ。
まずは、プラーク(歯垢)を形成する「細菌」。
そして、歯並びや歯数の欠損などによって崩れる「咬合力」。
どちらも、コントロールする必要があります。

特に、歯科衛生士は、特に重要な「咬合力」について十分に理解しなければいけない。
この"力"が不適切であると、自分で自身を破壊することになります。そのためにも、今の自分の咬み合わせが正常なのか、問題があるのかを歯科治療を行う全ての機会に冷静に診断し、目先の治療では無く、数十年先を見通した治療に取り組む必要があります。そして、歯科衛生士はそのことを患者に自覚させるための気づきを与える関わりをしなければなりません。それが今、歯科衛生士が最もすべき仕事です。

人に与えられた時間は、多いようで多くありません。
気が付けば、あっという間に10年経ってしまいます。
充足した時間を過ごすためにも、歯科治療と真剣に向き合うことを歯科衛生士そして患者さんにお願したいのです。

院長 島田 実

2017年9月19日

profit.jpg
先達て、オーストラリアのDr. Chris Farrellによって考案された「MRC筋機能矯正システム」のセミナーに出席しました。
このシステムは、不正咬合の原因を治療する為の筋機能装置(マウスピースなど)を使用して、歯並び・咬み合わせを改善するものです。

不正咬合の原因となる口腔習癖(舌癖、口呼吸など)を改善することで、子ども自身が良い歯並び・咬み合わせを作る過程を見守り、必要な治療をします。その結果、呼吸を改善することで、健康面においても大きなメリットがあります。

当セミナーには、全国から多くの医師、歯科衛生士が受講され、関心の高さがうかがえました。
ただ、ある医師達の残念な会話を耳にしてしまいました。

「良い治療だけど、歯科医師としては儲からない」と。

確かに、この治療は筋機能装置と舌・口唇や頬の正しい筋肉の使い方の習得(MFT)で健全な顔貌の発育、良好な歯並び・咬み合わせが容易に獲得することが出来ます。
従来の複雑な金具の器具を用いた、いわば器具主導の矯正治療に比べ、本来の原因にアプローチすることで、安定した結果が得られます。適切な時期に治療を開始することで、永久歯の抜歯の必要もなく、これはつまり、結果を得るまでも得てからも歯科医の介入が最小限であることを意味しています。

結果、儲からないと...。
この発言は、ただの経営者としては間違いでは無いが、歯科医師として「儲けの前に、正しい治療」。
これが、責務であると考えます。

院長 島田 実

2017年9月15日

Tongue.jpg
「歯ならびと舌が合ってないから辛い...」。
これは上の写真の30代の女性が言った一言。
過去に矯正治療によって人工的に作られた歯列と、舌との調和がとれておらず「苦しい」と言います。
実は彼女、元歯科衛生士であるからこそこの事実に気づくことが出来たと感じます。なぜなら、このような不調和から心身の健康を損なう方が多くいることを日々の診療を通し、目の当たりにしているからです。

人工的にただ並べられた窮屈な歯列により獲得した狭い空間に、自力で歯を並べることが出来なかった低筋力の舌が閉じ込められる結果、常に舌の側面には歯の圧痕がつきます。
それだけでなく、口の中で特に舌を収める「舌房(ぜつぼう)」や「ベロの部屋」と呼ばれる空間が狭くなると、居心地の悪い舌は逃げるように気道方向へ落ちていき、常に酸素不足の状態に至ります。
ひどい場合は睡眠障害を起こし、朝起きられない、偏頭痛、あくび連発、だるいなどの症状や不定愁訴に悩まされることになるのです。また、ベロの圧痕が舌の潰瘍や癌の原因になることも...。

実は、私自身も20年前に4本抜歯して矯正治療を行い、彼女と同じような状態に現在もあるため、その苦しさ、辛さ...よくわかります。
その経験があるからこそ、患者さんには自分と同じ思いをしてほしくないと、すべての歯科治療において「舌房」への配慮は欠かせません。

そして矯正治療においては、将来、起こりうる問題が見えてきた時点で早めに向き合い、解決へと導きたいと考えております。

"ただ歯が並べばいい"という安易な治療ではなく、"いかに健康的な咬合を獲得し、その状態を維持できるお口を育てる"か、治療を通して共に考えませんか?

院長 島田 実

2017年8月 2日

ppep.jpg
皮膚に何らかの症状があれば、誰もが皮膚病とみなし、疑わず「皮膚科」で診察してもらうことでしょう。
ただ、そうではない病気もあります。

それは、手のひらや足の裏に小さな水ぶくれが次々とでき、痛みや痒みを伴う慢性の皮膚疾患「掌蹠膿疱症」です。某芸能人の方がこの病に悩まされ、各科の病院を回り、治療に苦労された話は有名です。
実際は、皮膚科、内科だけでは治らないのです。

この病の原因が「歯科用金属」であると言われています。
実際、当院でも同症状に悩んでおられる患者に対し、治療を行い、皮膚の症状が治ったという症例が複数あります。

治療方法は簡単です。

口の中にある金属を全て外し、身体の中に蓄積された重金属を解毒する為、漢方薬の大黄(だいおう)の服用かアルコールの摂取を促します。体内から金属成分を取り除くようご自身で取り組んで頂き、変化には2カ月から半年程度の時間が必要です。

目の前で起こっている問題の原因は何か、正しく診断し、正しく治療を判断することが「歯科治療」だけなく、「医療」全般に求められていると感じます。

院長 島田 実

2017年7月24日

pico_ergonomy.jpg
5月の中旬より手術用顕微鏡を用いた診療を導入しております。

当院が導入したのは、カールツァイスメディテック社「歯科手術用マイクロスコープ」です。
導入するにあたり、ドイツの本社、カールツァイス社が認める世界トップクラスの医師である山梨県の秋山歯科医院:秋山勝彦先生の研修に参加しました。

秋山先生は、ある日突然、病院の入口に「普通の歯医者を辞めました」と張り紙をされ、保険診療を一切辞めたそうです。本当にすべき治療を追求した結果の決断です。
当初は、患者数が激減し、色々と大変だったようですが、現在は歯科界で知らない人はいない程の名医として知られています。秋山先生が行う「マイクロスコープ(顕微鏡)」治療技術は肉眼では見えない病巣を取り除き、完治に向かわせることが出来ます。

当院ではまだ導入して日が浅いので、使いこなしていると自慢出来る状況には至りませんが、顕微鏡を覗いて映し出される世界は驚きの連続です。これまで気づかなかった多くのことを指摘し、教えてくれているようで、これまで以上に1本1本の歯を丁寧に治療しなければと身が引き締まる思いです。

院長 島田 実

2017年6月 7日

iatrogenesis.jpg
近頃、既に手がつけられない状態にある患者に多く出逢います。
治療が出来ないわけではありません。
患者を救う自信はありますし、方法もわかっています。
ただ、悲しいことに私たちの元を訪れた今、既に患者は繰り返しの治療で疲れ果て、お口の中だけでなく心も身体もボロボロ...自身に本当に必要な正しい治療を判断することさえ出来なくなっているのです。

― 医原性疾患 ―

治療が次の治療を産む。最悪の負のスパイラルです。
歯の治療においては、一回一回の安易の治療の積み重ねが招く悲劇とも言えます。
その安易な治療とは「治療」とは程遠く、現実は「問題の先送り」に過ぎないのです。

「かかりつけの歯科医院」をもつことは大事です。
しかし、以下のように感じているならこれまでの治療を根本的に見直すべきかもしれません。

3年通っても健康になっている実感がなく、
5年通っても1年以上治療しない期間がない。
10年通ってみたら自分の歯の本数がどんどん減っていく...。

「歯」それはあなたの身体の大事な一部です。
どうか今、自分のお口の中にある問題に真剣に向き合って下さい。

最後に、私たちは「患者にとって、利益になる治療しかしません」、
「患者にとって、不利益になる治療はしません」。
今後も、この言葉を胸に刻み、患者と向き合います。

院長 島田 実

2017年6月 2日

Basel.jpg
前回からの続きでスイス「バーゼル」のお話です。今回は、散策編を紹介します。

「バーゼル」は、スイス、フランス、ドイツの国境に接するライン川沿いのところで、簡単に三国を制覇することできます♪ 緯度の関係で、夜8時まで明るい街中には14世紀に建造された市庁舎など歴史的な建造物が建ち並び、富山市のセントラムのような路面電車が走っていました。何か不思議な感覚を持ったことを記憶しています。

今回のスイスでの滞在を通し、日本とは違う独特の風土を感じることが多々ありました。その中でも最も感じたのは"時間に追われず、一人ひとりがバランス良く生活している"ことです。

日本では考えらえませんが、スイスの鉄道には改札がありません。
この画期的な方法により、あまり混まないようですし、設備投資も要りません。
切符を買ってそのまま車両に乗り、車内で車掌が検札するシステムです。中には、無検札車両もあるようですが、抜き打ちチェックがあり、有効な切符やパスが無ければ、高額な罰金を支払うことになるようです。
結果、車のいらないクリーンな社会を実現しているようで、そのせいか「空気の良さ」は強く実感しました。

また、芸術・文化の街とも言われ、たくさんの美術館や博物館がありました。
そこにはお年寄りが多く、ステキな"おばあちゃん"がいっぱい。昼間から館内のカフェでワイン片手に上機嫌です。日本ではあまり目にしない光景に憧れすら感じます。

最後は、ヨーロッパ圏のお休み事情。
スイスでは、店舗の場合「日曜、祝日」、会社の場合「土・日曜、祝日」は営業しないのです。言い換えれば"働かない"ということ。「ワークライフバランス」が確立した社会は、オンとオフの切り替えが明確で心地よいバランスを常に意識した取り組みは今の私たちが学ぶべきところが多いと感じ、大変勉強になりました。

院長 島田 実

2017年5月31日

ITI2017.jpg
今年のゴールデンウィークはInternational Team for Implantology(ITI)パートナー企業の日本法人ストローマン・ジャパンの設立10周年を記念し、スイスのバーゼルで開催される「ITIワールドシンポジウム2017」に参加して参りました。

― 初めての工場見学 ―

5/2~8の1週間、ストローマン社の工場見学、講演会など、インプラントについてじっくりと学ぶカリキュラムです。
今回のメインは、インプラントの製造工場の見学です。
歯科医になり25年。今やインプラントなくして歯科治療は成立しないと考える程、インプラントの重要性を深く認識していますが、その製造過程を見たことはありませんでした。
工場に入るなり、ツーンとした油の匂いがします。意外でした。
インプラントの原料である「チタン」、特に見学したストローマンが特許を持つ「チタン」と「ジルコニア」を混合した特別な金属「ロキソリッド(チタンジルコニウム)」は非常に堅い材料です。
その堅い金属の塊を削り出し、インプラントは作られます。その削合の工程にオイルが必要なのです。

油の匂いこそするものの、工場内はどこも綺麗!
清掃の徹底ぶりは素晴らしく、安心しました。某メーカーでは薄汚い一室で数人のスタッフがひとつの机に向かい内職のようにインプラントを作ると聞いていましたから...。

全ての工程はセキュリティ上、見せてはもらえませんが、随所でクオリティーの高さは実感できました。さらに、形になったものは、再度分析機にかけられ10本に1本は欠陥品として省かれる。製品管理も徹底されています。さすが世界シェアトップです。

― なぜ、ストローマンを選ぶ ―

今回、ご一緒した先生のインプラントにまつわるエピソードを紹介します。
参加者の中に、工学部出身の歯科医師がいました。
その先生は数あるインプラントメーカーの中から、自分が使うメーカーを選ぶ際、顕微鏡でその表面性状を観察したそうです。
すると、インプラントのネックという被せ物との接合部にあたり、術後口腔内にさらされる部分の鏡面加工の素晴らしさに感激し、「ストローマン」を選んだと言います。美しく鏡のように表面が加工されることで、表面に細菌が定着することはなく、細菌感染による治療予後不良のリスクを減らします。
メーカー選びに顕微鏡が登場するとは私には無い発想なだけに驚きです。工学部らしい考え方ですね。

ちなみに、私がインプラントのメーカーとして「ストローマン」を選んだ理由。
勤務医の時代には他にも様々なメーカーのインプラントを取り扱いました。開業し、自身の医院で長くお付き合いすることになる自分の患者さんにどのインプラントが良いのだろうと色々と考えはしましたが、恥ずかしながら実は直感的に「ストローマン」を選んだのもあります。

今となれば本当にこのメーカーを選んでよかったと心から思い、その想いを確たるものへと立証するような旅になりました。

院長 島田 実

2017年5月18日

botulinumtoxin.jpg
「ボトックス」や「ボツリヌストキシン」という言葉を聞いたことはありますか?
ピントきたら、美容に興味のある方ですね。

美容外科では、「えら顔をスッキリさせる」、「顔のしわを無くす」、「足を細くさせる」などに使用される製剤名です。

このボツリヌストキシン製剤には、筋肉の機能を停止させる、働きがあります。

歯科治療では、ボツリヌストキシン製剤は、「咬筋」などに注射し、「くいしばりや歯ぎしり」、「知覚過敏」、「顎関節症」などの改善・緩和に繋がります。また、矯正治療の妨げになる不適切な筋肉の緊張を緩和することで治療がよりスムーズになります。

ボツリヌストキシン製剤を効果的に使用することで、筋肉の使い方が変わります。無駄な動きがなくなり、本来のコンパクトでスマートな動きになります。動きが変化すれば筋肉も変わり、顔立ちもスマートになることが期待出来ます。

長期的に自身の歯を守る為、どなたも「歯を壊す原因(=例:歯ぎしり)」である「咬合力」と上手く付き合う必要があります。その「力」の問題を軽減することで、無駄な負担の無い生活が送れるようになるのです。

*当院でのボツリヌストキシン治療については、お問い合わせください。

院長 島田 実

2017年5月10日

bucktooth.jpg
「出っ歯」をネタに笑いをとるお笑い芸人を見て、他人事のように笑っていませんか?
実は上の前歯が年々出てくるというのは誰にでも起こりうることです。
少し人の口元に意識して街を歩くと、前歯が出て口が閉じられなくなっているような人もたくさんいます。

ではなぜ、前歯が出るのでしょう。

歯科における咬合学では、その原因ははっきりしています。
なんらかの理由で奥歯が「低くなる」と、前歯が強く当たるようになり
「出てくる」のです。

― 奥歯を高く ―

「出っ歯」を治す為には、奥歯の咬み合わせが低くなった箇所を解決し、本来の適正な高さへと回復させます。
出ている前歯を治療する前に奥歯の治療する必要があります。

奥歯が低くなる原因として加齢に伴う歯の磨り減りもありますが、問題を加速させる要因として不適切な歯科治療が考えられます。

「そこだけ・治療」では、何も解決しません。

不適切な噛み合わせの問題を先送りした結果が「出っ歯」なのです。

院長 島田 実

Categories

  • カテゴリー1

comments

trackbacks

Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。
中央歯科医院 院長 島田 実

中央歯科医院
http://www.chuoshika.jp
院長 島田 実

当院は、平成11年の11月に開院しました。診療のコンセプトは「将来の長きにわたり、より健康で機能的な歯を維持できるお手伝いをすること」です。

患者さんの一生のパートナーであるためには、将来を見据えて二人三脚で歩んで行くことが治療者にとって大切だと考えています。

【所属学会・研究所】
歯科医師臨床研修指導歯科医
日本一般臨床医矯正研究会
日本ヘルスケア歯科研究会
ITI Dental Implant JAPAN Clinical Research Group
ITIメンバー