040咬み合わせを治したい 反対咬合 咬み合わせにより早期に歯を失う | 成人矯正(非抜歯)・インプラント
2026年01月26日
22才、男性。
上の奥歯の虫歯を治療したいとのことでお越しになりました。


残念ながら主訴である上の奥歯の虫歯がかなり進行しており、抜歯が必要な状況です。
22才という若さでこのような状況になる原因が「咬み合わせ」であることをお話し、咬合診断を行うことになりました。
大半の上下の歯の咬み合わせが逆の状態です。
「反対咬合」や「交叉咬合」と呼ばれるこの状態は上下の歯の関係が逆だったり、ずれていたりするため、それぞれの歯に掛かる力の強さや方向が不適切な状態となり、早期に歯を失うケースが多いようです。
矯正治療を前提とする治療が必要で、抜歯が必要な箇所についてはどのように歯を失った箇所を補うか、2つの方法をお話しました。
【治療1】抜歯後、インプラント治療を行う
【治療2】抜歯が必要な6番目の歯の部分に後ろの7番目、8番目の歯(親知らず)を移動させる
当院では両方の治療実績があるため「どちらが良い」ということではなく、「どちらの治療が本人の思いに近い治療か」を話し合いました。
【治療1】の場合、矯正治療にプラスにてインプラント治療分の費用が必要となることと、骨の条件が万全ではないと伝えました。
【治療2】の場合、後ろの歯を2本前に動かすことに時間を要することと、歯を横にスライドさせるように動かすことは矯正治療の動きの中では難易度が高く、治療結果が不確実であることを伝えました。
本人から2つの質問がありました。
「【治療2】の場合、将来的なデメリットはあるか?」
【治療2】場合、6番目の歯を失った代わりに7番目の歯、7番目の代わりに8番目の歯(親知らず)を使うことになります。
本来、親知らずは抜歯の対象となる歯で歯や歯根の形が劣形(6番目や7番目の歯のような形ではなく、小さく弱々しい形であることが多い)であり、治療後、短期的には問題はないものの、長期的には形態の問題が全体に悪影響を及ぼす可能性があることをお伝えしました。
「インプラントは一生もちますか?」
当院が使用するストローマンインプラントは10年後の生存率は95%以上、20年後の生存率は90%以上との臨床研究結果があり、数あるインプラントメーカーの中で唯一長期的な安定性が証明されたものであることを説明しました。ただし、インプラント上部構造(被せ物)については材料にもよりますが、咬耗(擦り減り)などによる経年変化のため、被せ直しが必要となることを伝えました。
「なるべく短期間で確実な方法で治療を行いたい」との思いで【治療1】を行うことに決まりました。
矯正治療開始と共に、口腔内の環境改善のための治療(歯石取りと歯磨き指導)と親知らずの抜歯を行いました。治療開始から約1年が経つ頃、インプラント治療を行い、更に矯正治療を進めます。


治療終盤、全体的な歯ならびはよいものの、咬み合わせが不安定な時期が続きました。
原因の一つに、矯正器具によって作られた咬み合わせを口腔周囲の筋肉が受け入れていないことが挙げられます。
このケースにおいて非常に悔やまれるのは、2才頃、当院に通院経験があることです。
当時はまだ咬み合わせの問題は確認出来ませんでしたが、後に大切な歯を失う原因となる「反対咬合」は3才から治療が可能です。もっと早いうちに適切な治療が出来ていれば…と思うと悔やまれてなりません。
幼少期の治療は、口腔周囲の筋肉の使い方を学習するための治療のみです。
歯並び咬み合わせを作る筋肉の使い方が変わることで歯並び咬み合わせが変わります。
早いうちの介入の方が悪化の度合いも少なく、また改善の為に要する時間も少なく済みます。
【ブラケット除去後の写真】
治療期間 3年3か月(プレオルソ・ブラケット)
費用 2,350,000円(税別)


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038受け口を治したい 3才検診で指摘されず 反対咬合 | マウスピース矯正
2024年10月23日
3才の女の子です。
1才半健診の頃から受け口になっているような気がして、健診や市町村でのフッ素塗布の際に歯科医師や歯科衛生士に相談するものの「いつ頃から治療が出来るのか」誰も答えてくれず、不安だったそうです。
永久歯に生えかわると咬み合わせが変わる可能性がある?!という話を聞いたり、健診で異常を指摘されないこともあり、どのように向き合えばよいか、混乱した様子でした。

「反対咬合」は全ての乳歯が生え揃う2才半を目安に治療を行うことができ、なるべく早く治療を行うことをお勧めしております。
脳と神経の成長は3才で80%を終えます。(スキャモンの発育曲線より)
上顎(特に中顔面)の成長も脳と同様です。
この成長が盛んな時期に「反対咬合」であることは本来の成長の妨げることになり、歯並び咬み合わせだけでなく、顔貌にも影響を与える可能性があります。
当院では早期に治療を行うことにより、その子本来の成長が出来る環境を整えることが重要だと考えます。

治療開始から6ヵ月。 反対改善が改善しました。
重要なのはここからです。
治療をしながら歯並び咬み合わせに大きな影響を与える舌や口唇、頬などの口の周りの筋肉の使い方や癖がないかお家の方と一緒に観察します。
矯正治療は装置を使うことも大切ですが、歯並び咬み合わせを壊す原因を自分自身や家族と一緒に「探り、気付き、直す」ことがとても重要です。装置によって一時的に改善しても、原因に対する気づきがないと改善した状態を維持することは出来ません。

治療前の深刻な状態から考えると、油断は出来ません。
改善はしたものの、上顎の成長が盛んな時期に反対であった代償は大きく、上顎の劣成長は否めません。
今後、時期を見て治療を再開する可能性があることをお伝えし、反対咬合が改善してから1年が経過しましたので、一旦治療を終了することとなりました。
治療期間 1年5カ月(ムータン)
費用 100,000円(税別)

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037反対咬合 ガタガタの歯並びを治したい | ブラケット矯正・マウスピース矯正
2024年09月20日
12才(小6)の男の子です。
「不正咬合」が気になる…母親より今の段階で何か出来ることがあれば教えて欲しいとの強い希望がありました。
「反対咬合」は上顎骨と下顎骨の成長時期のズレから生じる「治療開始のリミット」を過ぎてしまうと下顎骨を切断する為の外科手術を伴う矯正治療でないと対応が出来なくなってしまいます。身長が伸びるなどの最もカラダが成長する時期が「治療開始のリミット」です。
下顎骨の成長は成長期が始まるとコントロールが出来なくなります。
上下の顎の関係が正常であれば、下の歯を上の歯が覆うことで下顎の成長はコントロールされますが、「反対咬合」の場合は成長を制限するものが無い為、コントロールが出来なくなり外科処置が必要となるのです。


当院では「反対咬合」の治療適齢時期は3才頃と考えます。
年齢としては適齢が時期を過ぎており、かつ、「治療開始のリミット」も迫る状況ですが、男の子(女の子に比べ成長がゆっくり)ということもあり、すぐに治療を開始すれば下顎骨の成長をコントロール出来ることを説明し、初診から約2週間後より治療を開始しました。
マウスピース治療と3Dリンガルアーチを用い、反対咬合ではない状態を確保、治療開始より1年9カ月経過した頃、ブラケット治療を開始しました。
ブラケット治療開始より1年4ヶ月後、治療を終了しました。

様々なタイプの歯並び咬み合わせの異常がありますが「反対咬合」や「交叉咬合」といった下顎が上顎よりも出た異常は、「治療開始のリミット」があることを早期に理解する必要があります。
「治療開始のリミット」を分かった上で「いつ、どのような治療をするか」判断しましょう。
治療期間 3年1か月(プレオルソ・3Dリンガルアーチ・ブラケット)
費用860,000円(税別)

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