042 メタルフリー・ジルコニア冠 | ブラケット矯正・ボツリヌストキシン製剤(ボツリヌス菌製剤)注入・メタルフリー | 魚津市 中央歯科医院
2025年06月10日
29才、男性です。
見た目が気になるので銀歯をなくしたい…と初診オンライン相談を受けられました。
院長から「金属をセラミックに変え、治療後の状態を長持ちさせるためには咬み合わせが重要であること」をお話しました。
咬合診断を行うと、咬み合わせに問題があることや咬合力が非常に強いことがわかりました。
歯並びに大きな乱れはないものの、上下の顎の関係にズレがあり、左の1番奥の歯の関係に問題(交叉咬合)があります。たった1本の咬み合わせが擦れ違っているのですが、顎の関節に最も近い場所に異常があると全体に与える影響は大きく、いわゆる「顎関節症」の原因になることもあります。


レントゲンで咬み合わせの高さが不揃いで、波打つような曲線を描きながら歯が並んでいます。
このような状態では上下の歯は互いに壊し合い、人工物(セラミックの詰め物)は割れてしまいます。
補綴治療(白い詰め物に変える)前に「矯正治療」と強い咬合力のコントロールのための「ボツリヌストキシン製剤の咬筋注入」を行いました。
治療開始から2年5ヶ月後、矯正治療を終え、ようやく補綴治療の開始です。


治療前と口元の印象が変わったこと言うまでもありませんが、オーラルリハビリテーション(矯正治療と補綴治療を組み合わせること)により咬合高径(咬み合わせの高さ)が適正になり、顔のバランスが整いました。
咬合の高さが低くなってしまうと下顔面(鼻の下の距離)が短くなり、顔が潰れた印象になってしまいます。

補綴治療後、ホームホワイトニングを行い、口元が更に明るい印象へと大きく変わりました。
歯並び咬み合わせの変化と共に、身体も鍛え、初診時とは別人のような変化を遂げられ、スタッフ一同驚きです。口元の印象が変わることは人を前向きにし、活力を生み出してくれると日々の診療で患者さんを通して強く感じます。
長い人生を共にする歯や口腔が美しくあることが、人生を更に豊かなものへと導いてくれることでしょう…
治療期間 2年7か月(プレオルソ・3Dリンガルアーチ・ブラケット)
費用 2,140,000円(税別)
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041 ガタガタの歯並び・歯列不正咬合 | ブラケット治療・マウスピース矯正 | 魚津市 中央歯科医院
2025年06月10日
19才、男性です。
上の前歯が1本飛び出しているし、下の歯が見えづらいことが気になるので矯正治療を相談したい、とのことでお見えになりました。


先に近所の別の歯科医院で矯正治療の相談をしたそうですが、矯正治療の予約可能な日が「月に1度」と決まっており通院が難しいため、他で相談してみようと思われたそうです。
当院は院長自らが矯正治療を始めとするインプラント治療や補綴治療などすべての治療を行います。
矯正専門医以外の多くの歯科医院は大学病院などから矯正歯科医が定期的に訪れ、その日に合わせて患者が受診します。
年単位で治療期間を要する矯正治療中、毎回月に1度の予約可能日に合わせて患者が受診するのは大変なことです…また、器具の破損等の急なトラブルが起こった際にも当院は矯正治療に関する曜日や時間帯の制限がないため、いつでも対応できることは当院の強みでもあります。
歯並びが気になり始めたのは随分前からで「いつか治療したい…社会人になったらやろう…」と決めておられたそうです。
治療方針が決まり、すぐに治療を開始しました。
上下の顎の関係が正常になるようマウスピースと3Dリンガルアーチ(ワイヤー治療)を7カ月行い、親知らずの抜歯を行いました。

ブラケット治療開始から6ヵ月が経過するとほぼ歯ならびは整いましたが、下顎の位置が不安定になるため、その原因についてお話しました。
顎の位置がズレる主な原因は「態癖(身体の使い方や姿勢などの悪習癖)」であると考えられます。
横向き寝や頬杖など歯や顎にかかる力は弱い力でも持続的に力が掛かることで歯並びや咬み合わせに大きな影響を与え、「寝相は第二の矯正治療」とも言わるほどです。
矯正治療中に自身の「態癖」と向き合うことは大切です。
原因を考えることなく治療を終えると治療後にまた異常が生じる可能性が高く危険です。
繰り返し「態癖」についてお話しながらブラケットに加え、リンガルボタンと顎間ゴムを併用しました。


社会人になって始めると決めていた念願の矯正治療…初診時の状態を忘れる程の仕上がりに満足の様子です。
治療後は保定期間(後戻りを防止する為の期間)に入り、リテーナー(後戻り防止装置)を矯正治療期間と同等を目安に使用する予定です。


治療期間 3年3か月(プレオルソ・3Dリンガルアーチ・ブラケット・リンガルボタン)
費用 1,060,000円(税別)
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040 ガタガタの歯並び・歯列不正咬合・インプラント | アライナー矯正・マウスピース矯正・3Dリンガルアーチ | 黒部市 中央歯科医院
2025年02月19日
30才、男性です。
左下奥歯が激しい痛みを訴えてお越しになりました。
前日にも他院を受診したが、症状は変わらず、腫れと痛みは増し続け眠れないとぐったりした様子です。


左下の痛みと腫れの原因は奥から2番目(親知らずを除く)の歯であると説明。
骨内にある根尖病巣は被せ物大を超える大きさです。長期に渡り炎症があった結果、歯根は変形し、再治療による完治は難しい状態です。
今の状態では安全に抜歯すら出来ないことを説明し、検査後、症状緩和の目的で被せ物を外しました。暫くすると症状は和らいだようです。
初診から10日後、急性症状が落ち着いたことを確認し、抜歯を行いました。
30才という若さで歯を失うことになったことは残念ですが、このような状況を招いた一因は「歯並び咬む合わせが悪いこと」です。
「歯並び咬む合わせが悪いこと」は単に見た目が悪くなるだけなく、それぞれの歯が本来の機能を果たせない状態になることが最大の問題です。
歯はそれぞれが担う役割が異なり、互いに支え合って存在します。
それぞれが役割を果たすことが出来なければ、存在し続けることは出来ません。しかも、存在出来なくなった後にも影響を及ぼします。
抜歯が必要になるような状況のまま、治療を続けてもまたトラブルが起こることは避けられません。
トラブルが起こる原因そのものを改善する必要があることを説明し、矯正治療を行った上でインプラントを行うことになりました。左下以外にも根管治療後の予後不良箇所がありますが、費用等を相談した結果、今回は治療をしないこととしました。
矯正治療は3Dリンガルアーチとプレオルソを併用する治療からスタートしました。
治療開始から2ヵ月「歯の位置が日に日に変化することを実感でき、面白い」と矯正治療に楽しさを感じている様子です。
【矯正中の写真】

治療開始から5ヶ月後、アライナー治療に移行しました。
治療中、ご自身の結婚式や写真撮影の予定がありましたので、アライナー治療をしながらホワイトニングを行いました。
アライナー治療はブラケット治療とは違い、治療器具が目立たない為、ライフイベントがあった場合も治療器具を外したり、治療を中断することなく進めることが出来るという利点があります。
アライナー治療開始から1年4ヶ月後、左下にインプラント治療を行い、半年後、治療終了しました。


治療期間 2年6か月(プレオルソ・3Dリンガルアーチ・アライナー)
費用 1,360,000円(税別)
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039 部分入れ歯をブリッジへ | メタルフリー・ジルコニア冠・ブリッジ | 魚津市市 中央歯科医院
2024年11月18日
81才、女性です。
20年来、通院している方です。不都合な箇所を部分的に治療してきたものの、口腔内の状況は悪化の一途を辿る一方…

初診から4年が経ち(当時71才)ようやくオーラルリハビリテーション(咬合再建)の為の全顎治療を決意されました。

治療終了から8年経過した頃、下の前歯が1本ぐらつき食事をすると痛みが出るようになりました。
前歯がぐらつき始めた理由はいくつか考えられますが、主な理由は2つです。
①歯のならびに乱れがあった為、歯が列から外れたところに位置しており、不適切な力が長年掛かっていました。その不適切な力が局所的に歯周病を悪化させたようです。
②歯は常に咬み合わせの歯を求めて上に伸びる特性(挺出)があります。歯が上に伸びるということは歯槽骨から歯が出てくるとも言えます。
この方の場合、下の奥歯はインプラントなので位置は変化しませんが、それ以外のご自身の歯は変化し続けます。これにより咬み合わせのバランスが崩れると、今回のように歯がぐらついてきたり、上の入れ歯が不安定になり外れやすくなります。
抜歯後は一旦、部分入れ歯を入れました。


食事の不都合さは予想しておられたようですが、実際に使ってみると着脱が難しかったようです。
年齢的なものか、細かいものを口の中で操作することが辛い様子です。使用から1ヵ月が経過した頃、入れ歯の金具で舌が擦れたり、唇の粘膜を咬むことがあるとの相談があり、治療方針の見直しを行いました。年齢的なこともあり「大袈裟な事はせず、いいのにしてもらいたい」との希望がありました。
今後も②の問題が起こり続けることを考えると、残っている自身の歯8本を土台にブリッジをすることになりました。


治療前は「処置中にむせてしまうのではないか」や「時間の治療に耐えられるか」と不安そうでしたが、開始から4回の通院でスムーズに治療を終えることが出来ました。
天気の良い日は近所の自宅から自転車で来られる程元気な方です。
それでも自力で通院する限界を心配されているようで、年齢的にもこれで最後の治療チャンスと考えておられたようです。
元気なうちに不安のない状態にまで治療を行うことができ、我々もひと安心です。
【院長ブログ】庭じまい
治療期間 1ヵ月半
治療費用 ¥1,150,000(税抜)
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038 反対咬合・歯列不正咬合 | マウスピース矯正 | 黒部市 中央歯科医院
2024年10月23日
3才の女の子です。
1才半健診の頃から受け口になっているような気がして、健診や市町村でのフッ素塗布の際に歯科医師や歯科衛生士に相談するものの「いつ頃から治療が出来るのか」誰も答えてくれず、不安だったそうです。
永久歯に生えかわると咬み合わせが変わる可能性がある?!という話を聞いたり、健診で異常を指摘されないこともあり、どのように向き合えばよいか、混乱した様子でした。

「反対咬合」は全ての乳歯が生え揃う2才半を目安に治療を行うことができ、なるべく早く治療を行うことをお勧めしております。
脳と神経の成長は3才で80%を終えます。(スキャモンの発育曲線より)
上顎(特に中顔面)の成長も脳と同様です。
この成長が盛んな時期に「反対咬合」であることは本来の成長の妨げることになり、歯並び咬み合わせだけでなく、顔貌にも影響を与える可能性があります。
当院では早期に治療を行うことにより、その子本来の成長が出来る環境を整えることが重要だと考えます。

治療開始から6ヵ月。 反対改善が改善しました。
重要なのはここからです。
治療をしながら歯並び咬み合わせに大きな影響を与える舌や口唇、頬などの口の周りの筋肉の使い方や癖がないかお家の方と一緒に観察します。
矯正治療は装置を使うことも大切ですが、歯並び咬み合わせを壊す原因を自分自身や家族と一緒に「探り、気付き、直す」ことがとても重要です。装置によって一時的に改善しても、原因に対する気づきがないと改善した状態を維持することは出来ません。

治療前の深刻な状態から考えると、油断は出来ません。
改善はしたものの、上顎の成長が盛んな時期に反対であった代償は大きく、上顎の劣成長は否めません。
今後、時期を見て治療を再開する可能性があることをお伝えし、反対咬合が改善してから1年が経過しましたので、一旦治療を終了することとなりました。
治療期間 1年5カ月(ムータン)
費用 100,000円(税別)

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037反対咬合・ガタガタの歯並び・歯列不正咬合 | ブラケット矯正・マウスピース矯正 | 魚津市 中央歯科医院
2024年09月20日
12才(小6)の男の子です。
「不正咬合」が気になる…母親より今の段階で何か出来ることがあれば教えて欲しいとの強い希望がありました。
「反対咬合」は上顎骨と下顎骨の成長時期のズレから生じる「治療開始のリミット」を過ぎてしまうと下顎骨を切断する為の外科手術を伴う矯正治療でないと対応が出来なくなってしまいます。身長が伸びるなどの最もカラダが成長する時期が「治療開始のリミット」です。
下顎骨の成長は成長期が始まるとコントロールが出来なくなります。
上下の顎の関係が正常であれば、下の歯を上の歯が覆うことで下顎の成長はコントロールされますが、「反対咬合」の場合は成長を制限するものが無い為、コントロールが出来なくなり外科処置が必要となるのです。


当院では「反対咬合」の治療適齢時期は3才頃と考えます。
年齢としては適齢が時期を過ぎており、かつ、「治療開始のリミット」も迫る状況ですが、男の子(女の子に比べ成長がゆっくり)ということもあり、すぐに治療を開始すれば下顎骨の成長をコントロール出来ることを説明し、初診から約2週間後より治療を開始しました。
マウスピース治療と3Dリンガルアーチを用い、反対咬合ではない状態を確保、治療開始より1年9カ月経過した頃、ブラケット治療を開始しました。
ブラケット治療開始より1年4ヶ月後、治療を終了しました。

様々なタイプの歯並び咬み合わせの異常がありますが「反対咬合」や「交叉咬合」といった下顎が上顎よりも出た異常は、「治療開始のリミット」があることを早期に理解する必要があります。
「治療開始のリミット」を分かった上で「いつ、どのような治療をするか」判断しましょう。
治療期間 3年1か月(プレオルソ・3Dリンガルアーチ・ブラケット)
費用860,000円(税別)

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036 ガタガタの歯並び・歯列不正咬合 | アライナー矯正・マウスピース矯正 | 魚津市 中央歯科医院
2024年04月22日
16才(高校2年生)の女の子です。
上下の前歯が重なっている為、矯正治療希望とのこと。
小学校の歯科検診で「歯並び」を指摘され、小学4年生の頃矯正専門医を受診するも「早い時期に来られてもまだ治療は出来ない…」と言われ、治療を諦めていたそう…
前歯の見た目が気になり歯を見せて笑うことが出来ず、飛び出した前歯の部分が口を閉じると口唇が盛り上がって見えるのも気になるようになってきたそうです。寮に入っている為、マウスピース治療(アライナー治療)でなるべく通院回数を抑えて治療が出来ないか相談の為、お越しになりました。


歯並びの乱れ(叢生)に加え、咬み合わせの基準となる6才臼歯の上下関係にずれがあります。
永久歯の抜歯を回避する為、3Dリンガルアーチにて歯列のアーチを拡げ、6才臼歯の咬み合わせを正常にした上でアライナー治療が望ましいのですが、寮での生活環境や通院について本人・保護者と話し合い末、アライナー治療のみで行うことになりました。
アライナー治療を始める前に下の親知らずの抜歯を行いました。
骨の中に親知らずが埋まっていることで望ましい歯の移動が期待できず、計画通りに治療が進まない原因となります。長期休暇を利用し抜歯を行いました。
通院可能な時は土曜日に、通院が難しい時はオンラインにて診察を行いました。
オンライン診療は、寮から本人のみでの受診でしたが、事前の写真提出もオンライン診療アプリ「クリニクス」を用いた診察もスムーズに行うことが出来ました。


歯科治療全般に言えることですが、特に矯正治療は患者さんの協力無しには成立しません。
その中でもアライナー治療はいかに自己管理出来るかが治療の結果を左右します。
治療方法は単に見た目や治療費だけでなく、自身の生活環境や性格を考え冷静な判断の上、選択が必要でしょう。
治療期間 1年11カ月(プレオルソ・アライナー)
費用860,000円(税別)

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035 出っ歯・不正咬合|アライナー矯正・マウスピース矯正|魚津市 中央歯科医院
2024年03月12日
18才(高校3年生)の女の子です。
当院を受診するまで3件の歯科医院で歯並びのことを相談したそう…上の前歯が出ていることや近頃更に出てきた気がすることを相談するも「原因がわからない」「この年齢で歯ぐきが下がるのは珍しい」など治療に関する具体的な話を聞けないままどうしたらよいか悩んでおられました。


「出っ歯」になる原因や歯肉が下がる(退縮)する理由を伝え、矯正治療の必要性をお話ししました。
一般的には永久歯を4本抜歯をして矯正治療を行いますが、当院では口腔容積(舌房)の狭窄化の回避、良好な呼吸環境の確保の目的で極力永久歯を抜かずに矯正治療を行います。
【関連記事】院長ブログ「舌房」がないのは「絶望」はこちら▶
約半年後には県外へ進学も予定しており、通院のことも心配しておられましたので、オンライン診療の併用が可能なアライナー治療を提案しました。
初診から2ヵ月後、アライナー治療を開始しました。
県外に進学してからは連休や長期休暇を利用して来院し、それ以外の時はオンラインして診察を行いました。
オンライン診療では正面から顔や口元の動きがよく観察出来る為、習癖に気づいたり、顔面に対し歯列がどのように変化しているかを把握する上で有効です。口腔周囲の筋肉の使い方は矯正治療後、より良い状態を長く維持する上で重要です。
彼女の場合は「上の前歯が出るような口元の動きをしていること」や「美しい口の閉じ方のポイント」をお話しました。


初診時より右下の奥歯は抜歯~インプラント治療の必要性をお話しましたが、本人の希望により現時点では抜歯をしないこととなり、一旦補綴治療を行うことになりました。
安定した咬み合わせを構築する上で重要な歯です。今後は年に1度レントゲン写真を撮影し、気を付けて経過をみていく必要があります。
専門学校進学~社会人一年目という生活環境が大きく変わる時期に、矯正治療の為の通院を継続することは大変だったかと思います。
治療後の状態が維持出来るよう上の親知らずの抜歯は早めに行いましょう。
治療期間3年(プレオルソ・アライナー)
費用860,000円(税別)

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034 でこぼこの歯ならび・不正咬合・マウスピース矯正|非抜歯のための小児矯正治療|魚津市 中央歯科医院
2024年01月5日
6才(小学1年生)の女の子です。
かかりつけの歯科医院にて歯並びを相談したところ、10歳頃から治療と言われたそうです。当院HPを見て、早めに治療することで永久歯を抜かずに矯正治療が出来るならと相談に来られました。
「非抜歯のための小児矯正治療」を行うなら「今」が最も良いタイミングであることを伝え、治療を進めることとなりました。
6才(小学1年生)の「今」治療を行うことのメリットは2つあります。
【メリット1】上の前歯が永久歯へと生え変わるこの時期は、顔の中心(中顔面)に影響を与える切歯骨(上の前歯が生える骨)の成長が盛んな時時期です。成長を促すような働きかけをすることにより、その子の持つ成長力を発揮することができ、口腔だけでなく顔貌が整うことが期待できます。
【メリット2】小学校入学はお子さんの社会性が育まれる最高のタイミングと言えます。家庭内で治療に関するルールを決め、理解を深めながら進めることの出来るこの時期は、最も本人の協力が得られやすい時期とも言えるでしょう。

マウスピース治療開始から2年。
更に咬み合わせの基準となる6才臼歯の関係を改善するため、上顎に3Dリンガルアーチを入れ1年間の治療後、矯正治療を終了しました。
3Dリンガルアーチに抵抗があるお子さんが多い中「習い事が一緒の子も同じワイヤーを入れている」と前向きに治療を受け入れてくれました。また、矯正期間中に妹が生まれ、生活に大きな変化がある中でも約束通りに器具を使ってくれた結果、とても美しい口元へと変化しました。
治療完了時、まだ7番目の歯(12才臼歯)は生えていません。
従来の治療の考え方においては矯正器具を装着したまま7番目の歯(12才臼歯)が生えるのを待つことになるのですが、矯正治療期間が長期化するでの本人や家族への負担を軽減する為、一旦治療を終えることを提案しました。
今後7番目の歯(12才臼歯)の生え方によっては良好な状態が維持出来なくなる可能性もあります。
今後の経過も気を付けてみていきましょう。
治療期間4年4か月(プレオルソ・3Dリンガルアーチ)
費用450,000円(税別)

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033 過蓋咬合の治療 |非抜歯のための小児矯正|魚津市 中央歯科医院
2023年12月16日
5才(年中)の女の子です。
1才の頃から定期的にムシバ予防の為のフッ素塗布にて診察を行っていました。
いつもの定期受診の際に、過蓋咬合(咬み合わせが深いこと)とその弊害についてお話したところ、マウスピース矯正を行うこととなりました。
当院では「非抜歯の為の小児矯正」としてのマウスピースの使用は6~8才が最適な時期としていますが、このケースにおいては身体的な成長が早く、永久歯への交換時期も早い為、少し早めに治療を開始することにしました。

マウスピース使用から2年経過した写真です。

咬み合わせが深い状態が改善し、下の前歯がよく見えるようになっています。
口腔は呼吸により酸素を取り込む入口です。
咬み合わせが深い状態(Deep Bite)はその入口の天井が低い状態です。
酸素の取り込み量が少ないことがあらゆる身体の不調の原因になると言われています。朝の寝起きが悪い、いつもボーッとしている、あくびが多い、頭痛などの「不定愁訴」と呼ばれる症状です。
マウスピース使用後の状態は広々とした口腔が確保出来ており、お子さんの呼吸環境としては望ましい状態と言えるでしょう。
治療開始から2年経過したところで治療の経過と現状の問題点を共有する為の時間(治療計画カウンセリング)を設けました。
過蓋咬合(咬み合わせが深い)ことは改善しいますが、咬み合わせの基準となる6才臼歯の上下の関係に一部ズレがある為、3Dリンガルアーチを用い治療を行うことを提案し、進めることになりました。

12才臼歯を除く24本の永久歯が生え揃い、咬み合わせが整っていることで「非抜歯のための小児矯正治療」は終了です。ここまでの生え変わりが小学生3年生で終わるという驚きのスピードです。
いつも診療の間にお話しすると学校での勉強や習い事を頑張っているお話をたくさんしてくれるお子さんです。これからも頑張ってね!
治療期間4年5ヶ月(プレオルソ・3Dリンガルアーチ)
費用450,000円(税別)

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