018上唇付着異常|上唇小帯切除・マウスピース矯正| 黒部市 中央歯科医院
2020年09月23日
7才からマウスピース矯正をスタートした男の子です。
2年間を目安にマウスピースを使用しながら、不正咬合の根本の原因である口腔周囲筋肉の使い方の改善を目的としたトレーニング(MFT)を行います。
治療を終える前、9才の春休みに経過観察中だった「上唇小帯付着異常」の改善のための処置を行いました。
本来ならば成長と共に歯列から離れていく「上唇小帯」が上の前歯の歯と歯の間に入り込み、隙間が閉じません。隙間があることがある時期においては異常ではないのですが、彼の場合は状況からみてそろそろを処置を実施することを提案しました。処置後のケアが必要ですので相談の上、長期休暇中に行うことになりました。


上唇小帯は上唇の上側に付いている紐のことです。他の小帯とは違い骨にしっかりと繊維が張り付いており、局所麻酔をした上でその繊維を剥ぐ必要があります。
処置中も後も痛みはないのですが、処置に5分程時間がかかるため本人の理解と協力がなければ出来ません。
親御さんの協力もあり、とても上手に処置をすることが出来ました。処置後はそれまでと変わらずマウスピース矯正を継続したことで綺麗に隙間のない状態に歯が並びました。
同時期に11才のお姉さんも「上唇小帯切除」を行いました。同じようにマウスピース矯正中でわずかではありましたが上の前歯の隙間が改善されず、経過を診ていました。
2年間の治療を終える前に処置の提案をし、弟と一緒に実施しました。
上唇小帯の付き方に異常があることによる問題は見た目だけではありません。
唇の動きに合わせて可動する「小帯」と可動しない「歯肉」では組成が異なり、小帯は炎症に弱く歯牙の近くにある組織としては管理にくい組織と言えます。そのままの状態でいると上の前歯の歯肉がいつも赤くジュクジュクし、口元の印象も悪くなってしまいます。
成長の様子を見守りながら本人にとって良きタイミングで処置を検討すべき異常といえるでしょう。
治療回数 1回 ・ 治療費用 保険適応


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017永久歯がなかなか生えない|開窓術 |富山市 中央歯科医院
2020年09月23日
2才9カ月から定期的に通院していた男の子の症例です。
8才で上の乳前歯が抜けた後、半年待っても永久歯が生えてこないことを心配し、親御さんから相談がありました。
上顎の歯肉は下と比べて厚く、タイミングを逃すと萌出に時間がかかることがあります。
永久歯は萌出すべき時期を過ぎると生えてこられないこともあり、適当な時期に手助け必要なことがあります。
レントゲン写真を撮影し、萌出が遅れている原因が他にないことを確認した上で外科的に永久歯を出す処置(開窓術)を行いました。
治療後の写真は処置から2ヵ月経過したところです。
治療回数 1回 ・ 治療費用 保険適応


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013ボロボロの歯の治療 | インプラント・歯科恐怖症・静脈内鎮静法 | 富山市 中央歯科医院
2020年03月13日
53才、男性。歯科恐怖症の為、長年歯科医院に行っておらず口の中はボロボロに…治療を想像するだけで気分が悪くなり、歯科治療に向き合うことが出来ません。静脈内鎮静法を行えば克服出来るのでは…と、まずは治療方法について話し合いました。
心的負担が少ない治療から行い、歯科治療に慣れるよう様子を伺い、患者さんと我々との歩幅を合わせながら慎重に治療を開始しました。
全体の治療費用の圧縮と治療後のリスクを考え、上は8本、下は6本のインプラントで上下28本の補綴を行いました。インプラント手術の際には不安感や恐怖心を和らげる目的で麻酔科医の立会いの下、静脈内鎮静法を行いました。
初めの1ヵ月は初期治療と治療カウンセリングを行い、治療開始から7ヵ月で仮歯が入り、日常の生活を不便なく過ごせるレベルまで回復しました。その後、9カ月間歯肉と咬合状態の経過観察をし、最終補綴を行いました。
歯科治療を行うことで審美性と機能回復したことは言うまでもありません。今では院長と歯のことや呼吸について談笑しながらクリーニングに通う様子は恐怖心と不安で押しつぶされそうな初診時とはまるで別人です。
治療期間 1年7カ月(うち経過観察期間9カ月)・治療総額 13,060,000円(税別)







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