オーラルリハビリテーション後に転院または転院を考えている方へ
2025年05月21日
オーラルリハビリテーション(咬合再構成)とは、口腔全体を1単位として考えた治療です。
歯周病治療や虫歯治療、矯正治療、インプラント治療や補綴治療など、必要とされるあらゆる分野の歯科治療を組み合わせて行う治療です。包括的に考えた治療が必要です。
当院にてオーラルリハビリテーションを受けた後、事情により他院でメンテナンスや治療を受け、不具合が生じてた方からの問い合わせに大変困っています。
包括的に考えた治療のメンテナンスや追加治療は包括的に考えて行う必要があります。
「簡単な虫歯治療だから」「治療の為に別の医院に行くのは面倒」と軽い気持ちで治療を受けたものの、その一手が口腔全体を維持する上で最大の悪手であることもあります。
歯科治療はジェンガや積み木によく似たところがあります。
積み上げられたパーツを動かすことは、場所やタイミングにより簡単であったり困難であったり…状況によっては絶対に外せないピースもあるでしょう。
歯科治療も同じでたった1本の軽度な虫歯治療により咬み合わせが変わり、一気に積み上げてきた治療が崩れてしまうこともあるのです。
基本的にはオーラルリハビリテーションを受けた医院でのメンテナンスが望ましいですが、それが叶わない場合は転院先で受けた治療を明示できる書類を持って再受診、または、転院先で治療を受けるために必要な情報を主治医に問い合わせ、包括的な対応をお願いすることも必要です。
正しい管理がなければ口腔を維持し続けることはできません。
オーラルリハビリテーション後に転院または転院を考えている方は今一度「口腔との向き合い方」についてお考えください。