正しい噛み合わせ「アングルの分類」とは?
2022年01月31日
正しい噛み合わせ「アングルの分類」 とは?⻭を⻑持ちさせる⼤事なこと
⻭医者さんに「噛み合わせが悪い。この状態は、アングルの分類Ⅱ級」と診断されて「えっ? アングルの分類? 何のこと?」と疑問に思ったことがはありませんか?
矯正などの専⾨分野の⻭科医は、患者さんに知識があることを前提として話される場合があり、基礎的な説明をしてくれずに話が進んでしまうことがあります。
そうなると患者は、「なぜ、噛み合わせが悪いと⾔われたんだろう? でも⻭医者さんがいうなら悪いのかな」と、しっかり理解できないまま治療を受けることになってしまうことになってしまいがちです。
この記事では、矯正⻭科の専⾨医の説明が理解しやすくなるようにアングルの分類について解説します。
アングル分類って何?どこから考えられたことなの?

噛み合わせの異常(不正咬合)を診断するための指標
アングルの分類とは、噛み合わせの診断を⾏う際の基準です。
アングルの分類に当てはまるかどうかをチェックすることで、出っ⻭や受け⼝などの噛み合わせの異常( 不正咬合) を素早く診断できます。
アメリカの矯正⻭科医 Dr. アングルが考案
アングルの分類は、1903 年にアメリカの矯正⻭科医、エドワード・アングル博⼠が考案しました。
現在も、Dr. アングルの名前を冠したアングル矯正⻭科医学会が存在しており、世界の矯正学会でも最⾼権威を誇る学会です。
⻭科で「嚙み合わせが悪い」といわれた!どこを診て判断しているの?

⾒た⽬だけが問題ではない
誤解されがちなのですが、噛み合わせというのは、横の⻭並びのことではありません。上下の奥⻭が正しく噛み合っていることをいいます。 そのため、鏡で⾒ただけでは「特に⻭並びに問題があるように思わないけれど?」という疑問が出てくることがあるのです。もちろん、⾒た⽬で明らかに異常と分かる不正咬合のケースも多いです。
上下の第⼀⼤⾅⻭の位置関係を⾒ている
⻭科医が「噛み合わせが悪い」という判断をするのは、どこを⾒ているのかというと、⾃分で鏡を⾒ただけでは判断しにくい奥⻭の上下の「第⼀⼤⾅⻭」の位置関係を⾒ています。
第⼀⼤⾅⻭は、乳⻭の⻭列の後に、⼀番最初に⽣えてくる永久⻭です。
6〜7歳ころ⽣えてくるため6 歳⾅⻭とも呼ばれています。親知らずを含まずに数えると、奥から2 番⽬の⻭です。
この、上下の第⼀⼤⾅⻭が正常に噛み合っている状態を「噛み合わせが良い」といいます。ここにズレが⽣じていると「噛み合わせが悪い」という診断になるのです。
アングル分類の基準とは?
アングルの分類にはⅠ級・Ⅱ級・Ⅲ級があります。
上下の第⼀⼤⾅⻭の噛み合い⽅を基準に、何級に当てはまるのか診断されます。
それぞれがどんな⻭並びの状態を指すのか説明します。
【アングルⅠ級】
アングルのⅠ級は、正常な噛み合わせです。
上下の第⼀⼤⾅⻭が、正しい位置で咬合している状態です。
【アングルⅡ級】
出っ⻭は、アングルⅡ級です。上の第⼀⼤⾅⻭が前に出て、下の上下第
⼀⼤⾅⻭が後に下がっていて、噛み合う位置にズレが⽣じている状態です。
【アングルⅢ級】
受け⼝といわれる状態が、アングルⅢ級です。
下の第⼀⼤⾅⻭が、上の第⼀⼤⾅⻭よりも前⽅の⻭と噛み合っています。
⻭を⻑持ちさせるために⼤事なことって何?

⻭周病や⾍⻭を早期発⾒し、適切に対処する
⻭を健康に保つためには、⾍⻭や⻭周病を早期に発⾒し適切に対処することが⼤切です。
正しい噛み合わせの基準になる 上下第⼀⼤⾅⻭は、6 歳⾅⻭と呼ばれていて、⼀番初めに⽣えてくる永久⻭です。
この6 歳⾅⻭は、とても⾍⻭になりやすい⻭です。6 歳⾅⻭が⾍⻭にならないようにケアできていれば、⼀⽣、⾍⻭と縁のない⽣活を送れるといわれているほどです。
現在、70 歳をすぎて⾍⻭の少ない健康なお⼝を維持できている⼈は、⼦どもの頃に⾍⻭にならないよう、⽢いものを⾷べすぎない、⻭磨きをするなど、ケアが⾏き届いていた⼈であると考えられます。
適切な噛み合わせに整える
アングルⅡ級やⅢ級の状態であれば、噛み合わせがずれていて⻭並びはガタガタ、⼝の中には⻭磨きしづらい部分がたくさんあって⻭垢や⻭⽯が溜まっていきます。
磨き残しを減らすためにも、適切な噛み合わせに整えておくことが⼤切です。
⼩さい⼦どもの頃から矯正治療を始めれば、簡単なトレーニングのような矯正法で将来の⼝内環境を整えることができます。
お⼝の中の状態や治療のスタートに最適な時期は、⼀⼈ひとり違いま す。適切に治療を進めるためにも、早めに⼩児⻭科に相談に⾏きましょう。
もちろん、既に⼤⼈になっていても遅くはありません。⾼齢者も同じです。
気付いた時に、できるだけ早く⻭並びを正常なかたちに整え、適切なケアを⾏うことが⼤切です。
適切なプロケア+ホームケア
⻭の健康維持の基本は、毎⽇の⻭磨きです。⾷後、そして寝る前には必ず⻭を磨きましょう。
1 ⽇1 回以上は、デンタルフロスなどの⻭間ケアアイテムを追加し、念⼊りなブラッシングを⾏うようにしてください。
そして、ホームケアで落としきれない蓄積汚れは、⻭科の専⾨的なケアできれいに清掃します。
お⼝の状態によって異なりますが、健康な⼈なら3 カ⽉〜半年に⼀度、少し⻭の健康に不安がある⽅なら1〜2 カ⽉に⼀度の定期検診とクリーニングを受けましょう。
細菌と⼒のコントロール
⻭を⻑持ちさせるためには、細菌を少なくして⼝内をキレイにすることと、正しい噛み合わせをつくり、⻭に余計な負荷をかけないことが⼤切です。
⼝内の清掃状態を評価する指標をプラークコントロールレコード( PCR) といいますが、20 % 以下が理想です。けれども、毎⽇の⻭磨きだけで20 % 以下を達成するのは⾮常に難しいことです。
⻭ブラシの⽑先がどうしても届かない⻭と⻭ぐきの境⽬、⻭と⻭のすき間、⻭のデコボコの間などにも汚れが溜まっていて、細菌の棲み処になっているからです。
PCR 20 % 以下を達成して⻭を⻑持ちさせるためにも、定期的に⻭科に通院し、メンテナンスを受けましょう。
アングルⅠ級をめざして⻭の健康を守り⻑持ちさせよう!

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⿃本典世( ナチュラル・ハーモニー)
⻭科ライティング実績1 0 0 0 件以上のライター・ディレクタ
ー。管理栄養⼠の分野も得意。株式会社リクルートにて求⼈・結婚メディアの制作を経て独⽴。現在、⻭科ライターチームを育成中。都道府県主催テレワーク講座にも登壇
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オーラルリハビリテーション(咬合再構成)とは
2022年01月11日
「咬合再構成って何?」
「咬合再構築ってどんなことをするの?」
⻭医者で矯正治療や審美治療の相談をしたら、咬合再構成や咬合再構築を勧められる場合があります。ただし、あまり聞き慣れない⾔葉なの で、「それは何?」と⼾惑ってしまう⽅も多いでしょう。
咬合再構成も咬合再構築も同じ意味を⽰す⾔葉で、⼝腔全体を包括的に考えて⾏う⻭科治療のことです。
咬合再構成とは

咬合再構成は、冒頭でも触れたように⼝腔全体を包括的に治療することです。
咬合再構成はどんな考え⽅で、何をゴールとして⾏うのかを詳しく説明します。
咬合再構成は⼝腔全体を1単位と考える
⻭の治療は通常、⾍⻭ができれば⾍⻭治療、⻭並びが悪ければ矯正治療というように、個別に対応するのが⼀般的ですしかし、それでは弊害が起こる場合があります。例えば以下のような例があります。
・⾍⻭は治ったけれど全体の⻭並びは悪いまま
・⾍⻭は治ったけれど顎が痛い
・矯正治療が終わって数年後に咬み合わせが悪くなった
ほとんどの⻭医者の場合、将来を⾒越して治療をしますが、中にはその症状だけを改善するような治療をする⻭医者もいます。すると、例に挙げたようなトラブルが発⽣してしまうのです。
咬合再構成は⼝腔全体を1 単位として考えるので、機能⾯と審美⾯の両⽅が最終的に理想の状態になるように様々な治療をしていきます。
咬合再構成(オーラルリハビリテーション)の⽬的は咬み合わせを改善すること

咬合再構成はオーラルリハビリテーションとも呼ばれています。といっても、怪我や病気をした後のリハビリテーションとは少し異なります。咬合再構成( オーラルリハビリテーション) の最終⽬的は、咬み合わせを改善することです。咬み合わせは全⾝に強く影響します。
咬み合わせが悪いと左右の顎⾻のバランスが崩れます。その影響で背⾻が歪むと、肩こりや頭痛、腰痛などを引き起こします。咬合再構成で上下の咬み合わせのバランスを整えることで、⻑期的に⻭や体全体の健康が保てるようになるのです。
そのため、咬合再構成はオーラルリハビリテーション(全体的な改善)と考えられています。
咬合再構成(オーラルリハビリテーション)で⾏う治療とは?
咬合再構成は⻭周病や根管治療、矯正、補綴、義⻭などあらゆる分野の⻭科治療を組み合わせて⾏います。
必要な治療は⼈によって異なりますが、まずは⾍⻭や⻭周病などを調 べ、必要な治療をトータル的に考えて、⼤きく以下の順番で⾏います。
1歯周病治療
2虫歯治療
3矯正治療
4インプラント治療
5補綴治療
なぜこの順番でするのかというと、効率よく⼝腔全体を整えて最終的な咬み合わせにできるからです。
咬合再構成( オーラルリハビリテーション) は、よく家のリフォームに例えられます。ここでも、家のリフォームになぞらえて説明していきますね。
1 ⻭周病治療
家をリフォームするためには、家の中を⽚付けて環境整備をしなければなりません。まずは家具家財をどけて掃除し、リフォームのための環境を整えます。
⼝の中の場合は、⻭周病があれば最初に⻭周病を治療します。⻭周病は⻭や⾻を溶かしてしまうため、⻭周病菌が⼝の中に存在するとほかを⼯事する先から崩れていってしまうからです。
家の中に不要なものがあるとリフォームがうまく進まないように、⼝の中に⻭周病があると次の段階の治療がでかないので、まずは⻭周病から治療していきます。
2 ⾍⻭治療

家の中の環境が整ったら、次は古くなった設備の修復です。傷んだ柱があると柱が倒れて家全体が倒壊する危険があるため、古くなった柱を修復します。
⻭を柱に⾒⽴てると、修復が必要な柱( ⾍⻭) はシロアリ被害や経年劣化で傷んでいる状態の⻭です。⾍⻭がある場合は家全体( ⼝腔全体) が倒壊しないように、修復( ⾍⻭の治療) を⾏います。
3 矯正治療|傾いた柱を修復する

家の中で柱が傾いていると、全体のバランスが崩れて家をきちんと⽀えることができません。壁も屋根も傾いてしまいます。
⻭も⻭並びや上下の咬み合わせのバランスが悪いと、修復( 矯正治療) が必要です。⻭が前後や斜めに傾いている場合は、矯正治療を⾏いま す。
4 インプラント治療
家をリフォームする際に強度が⾜りない場合は、柱を追加して頑丈な家にします。
⼝内でも、⻭周病や事故などで⻭を失ってしまった場合は、インプラント治療を検討します。
インプラント治療とは、⻭ぐきの下の⾻に⼈⼯的な⻭の根を直接埋め込み、その上に⼈⼯⻭をつける治療のことです。
5 補綴治療

家の構造が整ったら、最後に仕上げで内装や外装を施します。内装は快適に過ごすため、外装は⾬⾵から家を守るために必要です。
⼝内の場合では、内装や外装は補綴治療にあたります。⽋けている⻭や被せ物が取れたままの⻭があれば、補綴治療( 被せ物) を⾏って隙間をなくします。補綴治療をすると細菌が⼊りにくくなって⾍⻭や⻭周病になりにくくなる他、ブラッシングもしやすくなります。
咬合再構成をする際の良い⻭医者の選び

咬合再構成は、お伝えしてきたように様々な治療技術を必要とします。そのため、医師は豊富な治療経験の他、あらゆる⻭の治療や⾻格などの
⽣体的知識も持ち合わせていなければなりません。
咬合再構成をしている良い⻭医者を選ぶには、以下のようなポイントを抑えることが重要す。
ホームページで咬合再構成をしていると明記している
咬合再構成の症例がたくさんある
学会や研修会などに頻繁に参加している
⾍⻭・⻭周病・根管治療・矯正治療・⼼療⻭科をしている
咬合再構成の⽬的や意味をしっかりと把握している
咬合器、CT機器、精密顕微鏡などの設備がある
料⾦や治療⽅針について詳しく説明してくれる
咬み合わせの悪さが引き起こす全⾝への悪影響

顎は⾝体の重⼼のバランスを保っています。そのため、咬み合わせが悪いと全⾝の⾻格にも歪みが⽣じます。その結果、肩こりや頭痛、腰痛、膝痛などを引き起こします。
全⾝のバランスの崩れは、不眠やめまいなど原因不明の体調不良の原因でもあります。
咬合再構成(オーラルリハビリテーション)でお⼝を理想の状態に!
咬合再構成は、⼀部分だけでなく⼝腔全体をトータル的に考えて⾏う治療です。咬み合わせを中⼼とした治療を⾏うことで、⻭の機能だけでなく審美的にも理想の状態に近づけることができ、⻑期的な健康も⼿に⼊れることができますよ。
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オンラインホームドクター認定歯科医院
2021年10月19日

この度、オンラインホームドクター歯科医院に認定を受け、オンライン診療を導入しました。
当院では、はじめての方の相談窓口としてリンクドクターを用いたオンライン診療を行っています。
「自分に合う歯医者がわからないのに歯科医院にわざわざ行くのは億劫だな…」
「子どもを預けて受診するのは不安…」
「まずどんな先生か話を聞いてみたい」
歯のことについて気になることはあってもなかなか最初の一歩が踏み出せない方にオススメです。
また、歯科オンラインホームドクターにて、現役歯科医師が監修する口腔専門WEBマガジン監修医師として記事を監修させていただきました。

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スポーツドリンクのホントの話。
2021年08月12日

近頃のスポーツキッズは、私が小さい頃とは違い、幼少期から熱心に取り組む様子に羨ましく思うこともあれば、心配に思うこともあります。
特に心配に感じるのは食事事情です。
熱中症予防の目的も兼ねた「水分補給」やパフォーマンス力を高めるための「捕食」などはスポーツキッズにとっては当然のことのようですが、本当に必要なものは何か?今一度考えて頂きたいところです。
最も心配なのは「スポーツドリンク」です。
500㎖中に約30g(角砂糖8個分)の糖分が含まれていることをご存じですか?
世界保健機関WHOが推奨する1日の砂糖摂取量は25gですからペットボトル1本で超えてしまいます。
栄養成分表示の「炭水化物」のg数が、ほぼ砂糖の量です。よく飲む方は一度チェックしてみることをお勧めします。
糖以外にもスポーツドリンクに酸や電解質が含まれます。
虫歯のリスクという点では糖だけでなく「酸」の影響も懸念されます。
「酸」が入っていることでスポーツドリンクの酸性度は高く、歯の表面のエナメル質が溶け始めるPH(臨界PH)5.5を下回るPH3.5です。
更にスポーツ中は口呼吸でお口の中が乾燥しやすい為、唾液の作用が働きにくく、その中での頻回なスポーツドリンクの摂取は虫歯のリスクが最も高いと言えるでしょう。
とはいえ、スポーツ中の水分やミネラル、エネルギーの補給は必須です。
出来る対策としては、まずスポーツドリンクはスポーツ中だけと決めたいものです。
日常的に飲むのは歯にとっても身体にとってもかえって害になりかねません。速やかに水分やエネルギーを補給したい場合にのみ摂取しましょう。
それから、飲んだ後に水やお茶で口をゆすぐなども良いでしょう。
スポーツマンの口元はやはりキラリと光る白い歯が良く似合います。
必要なものは何か?どんな目的でこの飲み物や食べ物を口にするのか?親子でよく考えてみましょう。
院長 島田 実
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ととのう
2021年06月8日

皆さんは「サ活」してますか?
私は現在「サ活」中です。以前からサウナは好きでしたが、入り方や目的をサウナの書籍やYouTubeを参考に勉強し始めたのはここ数年のことです。
昔は単に汗を流すことが目的だとそれ以上深く考えることもありませんでしたが、サウナの効果はそれだけではないということを知りました。
サウナの最大の効果は交感神経と副交感神経を意図的にコントロールすることで身体と脳を休ませることが出来ることのようです。いわゆる「ととのう」という状態です。やみくもにただサウナに入ってもサウナ本来の効果を得ることは出来ません。
理解なしに行ってきた自分の行動がいかに危険だったのか気づくと恥ずかしくなります。
目的は人其々なので間違いがあるわけではありません。ただ、本来もっと効果的に活用出来ることを知らずに無目的で好きなように入っていた自分が乱暴だったようにも思います。
ふと、この気持ちは初めて当院を訪れた患者さんも同じような気持ちになっているのでは、と感じました。
当院では初診時、現状やこれまでの治療痕からわかることをありのままにお話しします。私はただ歯科治療において「ととのう」状態を得ることなく、ただ漫然と歯医者通いをしていないか問いたいのです。
目的を明確にせず、理解なしに行う歯科治療は危険です。
ちなみに私のオススメはサウナ15分、水風呂2分、外気浴10分を3~4セットです。
院長 島田 実
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困っています
2021年04月27日

近頃、矯正治療の経験があるにも関わらず、とてもそうとは思えない状態の患者に悩まされています。
そうとは思えない状態とは…?
其々の歯の形状が異なることには意味があり、其々に任される働きが違います。1本1本が本来すべき働きをすることがその歯もそれ以外も守ることになります。その為には矯正治療により歯並びを整えると同時に咬み合わせの正常化が必要です。
つまり「自分の歯の健康を維持したい」「歯をなるべく抜きたくない」と考えるなら、不正咬合の問題は早めに解決した方がよいでしょう。なぜなら、矯正治療の結果、審美性「美しい口元」と機能性「健康維持しやすい咬み合わせ」の獲得という2つの目的が達成します。
この2つの目的が達成していないことが「矯正治療したとは思えない状態」です。
私達が困るのは、特に機能的な問題が解決していない場合です。
矯正治療後、虫歯や補綴治療(被せ物や詰め物を入れること)を当院で行いたいとの希望があっても治療の前提条件がクリアしていない状態では手が付けられません。
取り散らかった本をきれいに使いやすく整理整頓することが矯正治療だと考えると、未整理の状態の本を収める本棚のオーダーをされても作り手は困ります。
とはいえ、歯の位置は口腔周囲筋肉の影響を受け、変わりゆくものです。
治療後の変化があることを前提として考えても矯正治療を終えた後、次の治療に困らない状態には整えておきたいものです。
その為には矯正治療を主治医との合意点まで行うこと、治療を終える前に治療の目的が果たされているのか主治医と共に再確認することが重要であると考えます。
院長 島田 実
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「とりあえず掃除」は危険
2021年03月10日

「とりあえず生っ!」ではありませんが(笑)
「とりあえず掃除してください」「歯石取りだけお願いします」という方がいらっしゃいます。
とても簡単そうに生ビールを注文するようにラフに仰るのですが、病的な状況に対し改善の予定がない中で歯石除去等出血を伴う処置を行うことがどれだけ危険か理解していますか?あなた自身も我々も感染のリスクがあることをご存じでしょうか?
歯石除去はある種外科処置とも言えます。処置に伴い出血することで体内に口腔内の細菌が侵入します。菌血症です。全身の状態によっては敗血症を招くリスクもあります。
参考 日本赤十字社HP 出血を伴う歯科治療を受けた方へhttp://www.jrc.or.jp/donation/about/refrain/detail_09/
歯周病治療を行う上で口腔内の環境を整えることは必要です。ただし病気の原因がそれだけでないことがほとんどです。
我々は掃除屋ではありません。口腔内の問題を解決するための治療を行うことが使命です。
特にコロナ渦においてはお互いの感染リスクを十分理解した上で今何をすべきか判断してください。
院長 島田 実
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スタバの呪文
2021年03月9日

「ベンティサイズで イングリッシュブレックファーストティーラテ アーモンドミルク オールミルク お湯なし シロップなし はちみつ4周」
これは私のスタバの呪文…お気に入りのオーダー内容です。
正確には今現在のお気に入りです。
たかが1杯の飲み物のオーダーですが、紆余曲折を経て現在の内容に至りました。
自分なりに工夫をしてみたり、お店を変えてみたり…
行き詰った時は「もっと味わいを濃くする為にはどんな風にオーダーしたらよいのか?」などと店員さんに相談したこともあります。
すると自分なりに試行錯誤より、店員さんからアドバイスをもらうと一気に目標とする味に近づきます。
こんな質問をしたこともあります。
「同じオーダーなのに店によって味が違うのは何故?」
すると作り方で個人差があるであるポイントを探り、オーダーの工夫を提案されます。
歯医者選びと似ているかもしれない感じます。
これまでの歯科治療を経て感じるところや要望を伝えたり、上手くいかない原因を問うたり…
時に歯何件かの先生に相談してみるのも良いことだと考えます。
ただひとつ違うのは歯の治療はやり直しがきかないこと。
「試しに歯を抜いてみる」「とりあえず歯を削る」なんてことは許されません。
そこはコーヒーのオーダーとは区別して考える必要がありますが、工夫をしたり専門家の意見に耳を傾ける姿勢は真似すべきでしょう。
院長 島田 実
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You Tuberから学ぶ
2021年03月8日

私の好きな人気 You Tuberの一人「マコなり社長」さんの配信でこのような内容がありました。
【仕事ができない人の見た目10選】
歯が黄色い・歯並びが悪い… (一部抜粋)
同感です。
汚い口元はビジネスパーソンとしてのあなたの評価を下げる要因となり得ます。
コロナ渦においてオンラインでのやり取りが増え、画面越しではありますが相手の顔を正面から見て話すことが増えました。
どんなに有益な情報や魅力的なプレゼンテーションも、口元の印象が悪いとそれだけで信憑性が無くなってしまうことすらあります。
また、別の動画ではこんなことも言っています。
【やらないと損する「体への投資」TOP3】
3位 レイシック
2位 歯の矯正
1位 脱毛
同感です。私としては「1位 歯の矯正」と言いたいところです。
今後の人生をよりよくしようと真剣に考えるなら「矯正治療」は検討すべきです。
いや、「した方がいいかどうか…」というより「自分の場合はいつしようか」と考えるべきです。
仕事においても、プライベートにおいても口元が好印象であることは自分にとってプラスであることは間違いありません。
時に客観的、かつ冷静に自分をプロデュースするような気持ちで歯科治療を合理的に考えてみませんか?
健康な歯があればいつでも矯正治療は出来ます。
ただし、いつか介入するかによって得られる成果が異なりますし、タイミングが遅くなればなるほど治療は複雑になります。
最終的には「スピード」と「タイミング」と「判断力」なのです。
院長 島田 実
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マスク美人
2020年10月27日

コロナ禍では、感染予防対策から当然のようにマスクを付けることになり、「マスク美人」という言葉が登場したのをご存じですか?マスクと付けている時は「おっ!綺麗!」と思いきや、マスクを外すと「おや…がっかり」という意味のようです。
顔は、「上顔面(おでこと眉)」「中顔面(目と鼻)」「下顔面(口元)」に分かれます。
マスクを付ければ、顔の半分(下顔面+鼻)を隠すことができます。特に女性の場合、目元はメイクで変わりますので「マスク美人」なんてことになるのでしょう。マスクで隠れる部分、特に「下顔面(口元)」はメイクではカバーできません。実際、歯の治療によって別人のように美しくなった方をたくさん見てきました。口元は顔立ちを決めるとても重要なパーツであると言えます。
特に50歳を過ぎて美しい「下顔面(口元)」であることは、とても難しいことです。なぜなら歯科治療における「理解力」と「時間」、「経済力」がないと口元の美しさは維持できないからです。
この状況下だからこそ、仕事、生活、健康などさまざまなことを真剣に考える機会が増えたのでしょうか…一時は受診を控えている方が目立ちましたが、マスクで「隠す」ことの出来る今を「今こそ歯の治療するタイミング」と前向きに捉える方が増えたように思います。咬合再構成(オーラルリハビリテーション)を考えるには良い機会ではないかと私も同感です。
さぁ、あなたも「本物の美人」を目指して口元を美しくしませんか?
院長 島田 実
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